日常で誰かに向けた文章を書く機会ってけっこう多いですよね。
- 家族や友達とのLINE
- ツイッターやインスタグラムなどのSNS
- 仕事仲間や取引相手とのメール
などなど、ブログなんかもそう。
あまり意識することはないけど意外と文章を書くシーンって多い。
そんな普段は何気なく書いてる文章を少し意識して書くだけで、人の心に響く、心をつかむ、もっと読みたいと思われる文章を書けるようになります。
今回はそんな人の心に響く文章を書けるようになりたい人に、最近読んだ書籍を紹介します。
LINEでの友達からの反応が薄い人、SNSで思うような反応がもらえない人、同僚や上司に過小評価され気味な人、必読ですよ!
DaiGo 人を操る禁断の文章術(メンタリズム)
紹介する本はメンタリストDaiGo「人を操る禁断の文章術(メンタリズム)」。
人を操るとかいうと人聞きの悪そうなタイトルですが書いてることは効果的であらゆるシーンで役立つ考え方やテクニックが紹介されています。
この本は「キレイな文章」「読みやすい文章」を書けるようになるための本ではありません。
メンタリズムに基づいて「人をどう動かすか」「どうこちらの思うように行動させるか」という相手の心理をつかんで効果的なフレーズを使いこなせる術を勉強できる本です。
そう書くと、なんか悪いことしてる感があるかもしれませんが、相手のことを考えて文章を書くとちゃんと伝わり自分にとっても相手にとってもいい方向にいきますよっていう本です。
- 家族や友達からの自分を見る目がかわったら
- SNSで共感してくれる人が増えたら
- 同僚や上司、部下からの信頼が爆増したら
きっと毎日が楽しくなりますね。
このあと少し本の内容を紹介しますが、この本はわかりやすく相手の心理をつかむポイントとテクニックがまとめられているので誰でもカンタンに「人を操るメンタリズム」を学ぶことができます。
悪用しちゃダメですよ(*´v`)
書籍の内容一部紹介
少しだけ本の内容を紹介しますね。
最後にこの本の目次も紹介しますがここでは本に書かれている一例を紹介。
人は想像する
これは人が想像することを利用したキャッチコピーについてのお話です。
Q.これは今から十数年前、アメリカの大型量販店での出来事です。
ある売り場担当者が紙オムツ売り場に「ある文章」を掲示することで、紙オムツよりも高価なまったく別の商品の売り上げを大幅にアップさせました。
その商品とは何でしょう?
あなたもしばらく想像してみてください。
とはいえ、ヒントなしでは、なかなか難しいかもしれません。
そこで、彼がオムツとオムツの間に掲示したコピーをヒントとして出しましょう。
「今しか見れない姿、残しませんか?」
メンタリストDaiGo 人を操る禁断の文章術より
こんな文章があります。
答え、わかりましたか?
答えは「使い捨てカメラ」です。
オムツが必要な赤ちゃんの時期って一番かわいい時期ですよね。
そんな売り場に
「今しか見れない姿、残しませんか?」
なんてコピーがあってカメラが並んでたら買っちゃいますよね。
これは毎日の子育てで忙しいママたちの
「こどものかわいい姿を残したい!」
という欲求を刺激したコピーの例でした。
やっぱり人って自分では無意識でも心の奥にある欲求を刺激されると「カメラ買ってください」って言われなくても勝手に行動してしまうというお話です。
友達との何気ないLINEや会話でも使えますね。
友達に「明日誕生日なんだー、20歳になる。」
とか言われたときに「おめでとう!」だけじゃなくて「20歳になったら何したい?」
とか聞いたら、20歳になったらいろんなことができるしきっとその友達はいろいろ楽しい想像をしますよね。
「彼氏が欲しい」とか「車が欲しい」とか「お酒飲んでみたい」とかいろいろ考えると思います。
そして、そんな楽しい会話をしてくれるアナタへの好感度は無意識に爆上がりするという好循環になりますね。
認められたい
この本では人の心を動かして行動させる7つのトリガー(引き金)が紹介されているんですが、次に紹介する文章はそのうちの1つ「承認欲求」についての文章です。
例えば、あなた(課長)が会社の後輩を飲みにつれて行ったとしましょう。
翌朝、その若手からお礼のメールが届きました。
どちらの文面にあなたはグッときますか?
× 「課長、昨日は楽しい時間をありがとうございました。またよろしくお願いします!」
○ 「課長、昨日はお時間をいただき、ありがとうございました。自分はあんなに敷居の高いバーに行ったの、じつは初めてでした。またよろしくお願いします!」
メンタリストDaiGo 人を操る禁断の文章術より
こんな文章があります。
後輩のどちらの返事もべつに悪くはないし、○のほうは少しオーバーなくらいですがおそらく課長に響くのは○のほうですよね。
これは人の認められたいという欲求を刺激する「こんなの初めて!」というキラーフレーズが入っているため。
他にも「(あなたのおかげで)変わりました!」「影響をうけました!」というようなキラーフレーズも紹介されています。
日常でも相手に対して「さすがだね!」とか「○○さんじゃなきゃダメ。」とか自然にメールや会話に入れると関係がよくなりますね。
ちなみにSNSで「いいね」や「リツイート」してもらえるとうれしくなるのも同じ理屈です。
人間の持つ承認欲求を刺激するというのもテクニックの1つです。
あなただけの
これも先ほどの、人の心を動かして行動させる7つのトリガー(引き金)の1つ。
人は「特別感」と「希少性(レアなもの)」に刺激されてしまうというお話です。
例えば、「君だけに言うけど・・・。(特別感)」「まだ誰にも言ってないから内緒ね。(希少性)」
と、こんな表現に人って弱いです。
なんかすごい貴重なあつかいを受けてる感やレア情報を知った感をうけてしまうんです。
これも本に書いていることですが、限定が価値に影響を与えることは心理学者たちでの実験でも証明されています。
社会心理学者ステファン・ウォーチェルのクッキーの実験
A・Bの2つの瓶にクッキーを入れる、Aには10枚、Bには2枚。
クッキーはまったく同じものですがBの方は数を減らすことで希少性をつくっています。
そして、両方のクッキーを食べた被験者に食べてもらい
「また食べるとしたらどちらを食べたい?」
という質問をすると必ずBが選ばれたという実験です。
この実験から人はあったものや持ってたものがなくなりそうになると気持ちが煽られるということがわかっています。
この心理を利用したものが先ほどの「特別感」や「希少性」を含んだフレーズです。
お店の「限定販売」や「本日限り」なんかもその理論のもとに考えられたフレーズだそうです。
なので「これは誰にも言ってないけど、(希少性)○○にだけ教えるね。(特別感)」とか
「これはもうどこにも売ってないけど、(希少性)○○にあげるよ。(特別感)」
のような「特別感」と「希少性」のダブルでのフレーズは効果絶大というわけです。
おわりに
今回は、本の一部「人は想像する」「認められたい」「あなただけの」の3つを紹介しました。
最後に本の目次を載せておきますのでもっと「人を操る文章術(メンタリズム)」を勉強したい人は手にとってみてください。
第1章 文章が持つ力は∞(無限大) |
第2章 「書かない」3原則で人を操る 原則1「あれこれ書かない」 原則2「きれいに書かない」 原則3「自分で書かない」 |
第3章 人を動かす7つの引き金で、何を書けばいいかもう悩まない トリガー1 興味 トリガー2 ホンネとタテマエ トリガー3 悩み トリガー4 ソン・トク トリガー5 みんな一緒 トリガー6 認められたい トリガー7 あなただけの |
第4章 あとは、5つのテクニックに従って書くだけ テクニック1 書き出しはポジティブに テクニック2 なんども繰り返す テクニック3 話しかけるように書く テクニック4 上げて、下げて、また上げる テクニック5 追伸をつける |
文章術の本というよりは人の心理を知って文章に生かすという感じの本です。
- 家族や友達ともっと仲を深めたい
- ブログやSNSでもっと伝わる表現をしたい
- 職場で上司や部下といい関係を築きたい
会話、手紙、SNSなどあらゆるシーンで応用可能です。
人の心を知りまくって、すばらしい人生を手に入れましょう(*´v`)