毎日の仕事がつまらない、やめたい、というように働くこと自体に楽しさを見出せずにいる人。
仕事は楽しいしやる気もスゴイのになんか全然成果もでないしマンネリ気味なんですけど、という人。
今回は、そういう働くことに関するネガティブな部分を取りのぞいてくれて、しかもアイデアの出し方、チャンスのつかみ方まで教えてくれる本を紹介しますね。
読んだあと、あなたはアイデアの生み出し方、チャンスのつかみ方、なにより働くことの楽しさを手に入れているでしょう。
この本からいろいろ得まくって仕事を楽しみましょう(๑•ᴗ•๑)
仕事は楽しいかね?
『仕事は楽しいかね?』
- 著:Dale Dauten(デイル・ドーテン)
- 訳:野津智子
著書、デイル・ドーテン(wiki)さんは、アリゾナ州立大学大学院を卒業後、スタンフォード大学大学院で学び、その後、
- マクドナルド
- 3M
- P&G
- コダック
などを顧客に持つリサーチ・リソーセスというマーケティング・リサーチ専門会社をつくったマーケティングのプロです。
そんなドーテンさんの『仕事は楽しいかね?』の内容、言いたいことを3つにまとめて紹介していきますね。
ちなみにこの本は、
発明家のマックスというおじいさんが、空港で偶然出会ったサラリーマンの男性にいろいろ仕事の考え方を教えていくという
ストーリー仕立てになっています。
1.明日は今日と違う自分になる、だよ。

1つ目は、「明日は今日と違う自分になる、だよ。」
『試み』『実験』に関するお話です。
目標にこだわるより、もっといろんなことを試して自分を変化させてみたら?
という話です。
仕事では目標を立てて作戦を考えて達成に向かっていく、というプロセスが一般的だと思います。
しかし、マックスは、
「目標を立てると自己管理ができてる気がする。」「マンネリ解消のためにまた新しい目標を立てる。」「いいかい、今日の目標は明日のマンネリなんだよ。」
そして、「きみは、最初に陸にあがった魚は長期にわたる目標を持っていたと思うかね?」といい、
アップル・コンピューターの生みの親、スティーヴ・ウォズニアックがなぜ最初のコンピューターを作ったと思う?
という話を始めます。
そして、その理由は、「仲間に見せびらかしたかっただけ」
大企業の社長になりたいとか世界を変えたいという目標があったわけでもなく「仲間に見せびらかしたかっただけ」
友達のスティーヴ・ジョブズの「売ってみよう」というアイデアどおりにしたら偶然上手くいったという話をします。
この話は、目標を立てるのもいいけど、それに縛られてマンネリに陥るのなら、好奇心のままにいろいろ試して毎日自分を変えていこう。
そうしたら偶然にもアイデアやチャンスが落ちてくるかもしれないよ。
そんなお話です。
2.必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ。

このお話はアイデアやチャンスは『偶然』から生み出されるというお話です。
マックスはこの偶然がアイデアとチャンスを生むということをコカ・コーラの発明の話を例に出して話し始めます。
アトランタに住むジョン・ペンバートンという薬屋はいろんな治療薬を考え出していました。
ある日、ジョンは2人の従業員が彼のつくった頭痛薬を水で割って飲んでいるのを発見します。
別に従業員は頭が痛かったわけでもなく、ただ美味しかったから飲んでいたようです。
ジョンはソーダで割ったらもっと美味しくなるかもと思い、ソーダを加えコカ・コーラと名づけて売ることにしました。
2人の従業員とジョンの偶然の行動からコカ・コーラは誕生したというお話です。
ちなみにあのコカ・コーラの流れるようなロゴもデザイナーや広告代理店がつくったものではなく、ジョンの仕事のパートナーが売上記録をつけるときに書いていたものなんだそうです。
これも本に書かれています。
長くなるのでここでは書きませんが他にも、
- トールハウスのチョコチップ・クッキー
- リーバイス
などの偶然による発明の話が載っています。
そして、マックスは、
「事業も仕事もその他のことも、偶然の連続だ。計画通りに上手くいくことはほとんどないのをみんな知ってるのになぜか計画を立てることにとらわれてる。」
「計画立案者はもっと少なくてよくて、まぐれあたり専門家こそもっとたくさん必要なのにね。」
ということを言い話をまとめます。
アイデアやチャンスは計画や目標からだけ出てくるものではなく、偶然の連続から生み出されることもあるんだよというお話だと思います。
そのためにいろいろ試すのがいいよって言ってるのだと感じますね。
3.もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?

最初に「いろいろ試して自分を変えつづける」というお話をしました。
そして次は「いろいろ試してたら偶然にもアイデアとチャンスがやってくる」というお話もしました。
今度は「偶然にもやってきたアイデアとチャンスをちゃんとつかもう」というお話です。
せっかくきたチャンスに気づかずに素通りしてたらもったいないですからね。
マックスはこんな話を始めます。
1950年代、カンザスシティの病院でインターンをしていたドン・クーパーのお話。
ある日1人の男が体のあちこちに痛みを訴えドン・クーパーのもとへやってきます。
しかし、男は若いクーパーの診察に協力しようとしませんでした。
クーパーはこの患者に必要なのは精神科医だと判断し、ベテラン医師と一緒に男を診察し治療の最初のステップとして精神安定剤の投与を命じられました。
精神安定剤は早く打ちすぎると命にかかわるため慎重な投与が必要だったが、やはり男はクーパーを信用せず、暴れてもみあっているうちに一気に薬を投与してしまいます。
男は倒れ、心臓は動いていません。
当時は止まってしまった心臓を再び動き出させる技術はなかったため、クーパーは落胆しました。
患者を死なせてしまったことと医者としての将来がなくなってしまったことの怒りと絶望でクーパーは患者の胸を殴りつけました。
すると、患者の心臓がふたたび動き出したのです。
しかし、この経験をクーパーは30年ものあいだ語ることができませんでした。
それから10年近くたってから心肺蘇生法(CPR)が発見され標準的な蘇生方法として採用されます。
こんな話をマックスはしました。
この話から、クーパーが心肺蘇生法を発見するチャンスはあったものの、絶望から30年以上ものあいだそのチャンスを見逃していたというお話です。
最初のほうで書いたコカ・コーラのお話もそうです。
もしジョンが2人の従業員が頭痛薬を水で割って飲んでいたことに興味を示さなかったら、ソーダを加えて売ってみようというアイデアも出てこなかったかも知れませんね。
まとめ

今回は「仕事がつまらない」「働くことの楽しさがわからない」「仕事は楽しいけどなんか成果がでない」
こんなふうに感じている人に読んでほしい本を紹介してみました。
働くことについて、いろいろもやもやしている人、読んでみてください。
「仕事の楽しさ」「アイデアやチャンスのつかみ方」が学べますよ。
そして、いろいろチャレンジしている人をあと押ししてくれるような、そんな本でもあると思います。
- 毎日ちがう自分になる
- チャンスは偶然から生まれる
- チャンスを見逃さないようにしよう
私の頭でどこまで理解できてるかは謎ですが、この本は全14章にわかれたストーリの中で、この3つのことの大切さを言っていると思い、こんな記事になりました。
この本の最後でマックスはこんなことをいっています。
きみが「試すこと」に喜びを見い出してくれるといいな。